副腎皮質ホルモンとヘルペスの関係

 私がなぜ自由診療の「松本漢方クリニック」を新規に開業せざるを得なかったかご存知でしょうか?あらゆる病気の原因は、100%ヘルペスが関わっているので、抗ヘルペス剤を患者に投与せざるを得ないからです。ところが予防投与として抗ヘルペス剤を投与し続けると、常に混合医療の疑いが付きまとうのです。再び患者さんに迷惑をかけるのみならず、病気を治す真実の医療を続けることもできなくなります。
 以下に、なぜ現代の病気の全ての正しい治療に抗ヘルペス剤であるアシクロビルと免疫を上げる唯一の生薬である漢方が必要であるかを、様々な観点からできる限り患者さんが理解できるように説明している論文を今まで数多く掲載してきましたが、自由診療の記念に(?)副腎皮質ホルモンとヘルペスとの関係をさらにもっともっと詳しく説明しましょう。

 現代に最後の最後まで残る病気の原因は、ステロイドが増やした絶対に永遠に殺しきれないヘルペスであり、かつ現代の病気にはすべからくヘルペスが関わっています。なぜ現代の病気にヘルペスが関わっているかの理由は、言い換えると、治療薬として用いられているステロイドがなぜヘルペスを増やすのかについてまず書く必要がありますが、その前にステロイドがどのように人体で作られ、なぜステロイドが免疫を抑えるのかというメカニズムを詳しく説明しましょう。

 現代は全ての人が競争社会に参加せざるを得ないので、生きるためにストレスがない人はいません。ストレスがかかると、全ての人の脳の視床下部はストレスを素早く察知し、ストレスに対抗するために副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン、英語で“corticotropin releasing hormone”、略語でCRHというホルモンを産生します。このCRHは、視床下部のすぐ下にある脳下垂体に副腎皮質刺激ホルモン、英語で“adreno cortico tropic hormone”、略語でACTHを産生させます。このACTHが副腎皮質に3種類の副腎皮質ホルモン、英語で“Cortico steroid”を作らせます。この3種類の副腎皮質ホルモン(Cortico steroid)は鉱質コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモンの3つがあります。鉱質コルチコイドの代表がアルドステロンであり、糖質コルチコイドの代表がコルチゾールであり、性ホルモンの代表がアンドロゲンであります。

 これら3種類の副腎皮質ホルモンは、全てストレスに耐えるために作られるホルモンでありますが、とりわけ糖質コルチコイドだけが格別に免疫を抑える力があり、この糖質コルチコイドを合成したものが、いわゆる人工ステロイドホルモンです。このステロイドホルモンを治療薬として用いると、免疫が抑えられて敵と戦う免疫の働きがなくなります。症状というのは、免疫と異物との戦いでありますから、当然免疫の働きがなくなると戦いがなくなり、患者の症状がすぐに消失します。ところが、免疫がなくなると全ての人が多かれ少なかれ持っているヘルペスは、免疫が落ちたということをいち早く察知して、潜伏感染から増殖感染に変わり、増え始めます。これを日和見感染といいます。まさに現代の治療は、このヘルペスをこっそりと知らぬ間に糖質コルチコイドで増やしていることになります。したがって、否が応でも糖質コルチコイドについて詳しく書かざるを得ないのです。だからこそ、ヘルペスについて詳しく書く前に、なぜ糖質コルチコイドが、免疫を抑える仕事を持つようになったのかについて詳しく説明せざるを得ないのです。

 さて、糖質副腎皮質ホルモンは、英語で“gluco corticoid”と呼ばれ、既に述べた代表のコルチゾール以外に、コルチコステロン、コルチゾンの合計3種類があります。ちなみに糖質副腎皮質ホルモンの代表であるコルチゾールは、ときにヒドロコルチゾン、英語で“Hydrocortisone”と呼ばれますが、コルチゾールが医薬品として販売される時の成分名として名付けられています。つまりコルチゾールとヒドロコルチゾンは同じものであることをしっかり覚えてください。コルチゾールとヒドロコルチゾンは同じものですから、生体内で作られるコルチゾールの名前だけを使い、ヒドロコルチゾンという新たなる余計な名前を作る必要がないと思うのですが、昔は薬としては生体内で作られる物質の名前を製薬メーカーは薬の名前として使えなかった時代があったということです。ところが現代では生体内で作られる物質の名前が薬名として使われ、その生体内で作られる物質名の後に製薬メーカーの名前がつけることが許されるようになりました。続いて、糖質副腎皮質ホルモンの代表であるコルチゾールについて、詳しく説明しましょう。

 コルチゾール(Cortisol)は、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの代表であり、既に述べたように、医薬品としてヒドロコルチゾン (hydrocortisone) として売られていることは既に述べました。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、糖新生に貢献しています。ストレスがかかると、脳はエネルギーとして糖分しか利用できないので、ストレスが多い時には、新たに糖をつくる必要が出てきます。これを糖新生といいます。とりわけストレスに対して、脳がストレスに対抗するために糖が絶対に必要なので、ストレスを乗り越えるために、生体にとっては必須のホルモンであります。コルチゾールは、3種の糖質コルチコイドの代表であるので、最も生体で作られる量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%を担っています。ストレスによって分泌される量が多くなれば、血圧や血糖を高め、ストレスと対抗しやすくなります。さらに免疫機能を一時的に低下させ、免疫に使われるエネルギーを糖分として脳に使われるようにするのです。現代は免疫と戦う病原体がほとんど存在しないので、現代文明の人体にはコルチゾールはストレスに対しては必要でありますが、今さら免疫を抑える作用は現代ではほとんど必要ない過去の遺物であります。しかし症状を取るという間違った人工副腎皮質ホルモンであるヒドロコルチゾンは、医者にとっては極めて重宝なホルモンとなっております。アッハッハ!

 ときに不妊をもたらすことがあります。それはストレスが強くてコルチゾールをたくさん作りすぎると、視床下部のCRHや脳下垂体(下垂体)のACTHの働きがなくなると、視床下部で作る女性ホルモンを作れという性腺刺激ホルモン放出ホルモン、英語で“Gonadotropin releasing hormone”、略語で GnRHというホルモンも視床下部の働きが弱くなり、作ることができなくなるからです。妊娠するために必要な女性ホルモンが作られないと、その結果不妊になってしまうのです。

 コルチゾールは、ヒドロコルチゾンの名称で人工合成されているのは既に述べました。ステロイド系抗炎症薬、英語で“Steroidal Anti-Inflammatory Drugs”略して“SAID”と書き、セイズと読み、炎症反応を強力に抑制し、炎症の全ての過程に作用します。急性炎症、ショック、痛風、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、急性白血病、移植片拒絶反応などのほとんど治らないとされている病気の治療に使用されます。これらの病気に対するSAIDの薬は全て免疫の働きを抑えるものであることはお分かりでしょう。このような病気にステロイドを使うと、免疫が落ちている間に8種類のヘルペスウイルスがどんどん増えているのです。急性炎症とショックの2つは、急性のものですが、残りの痛風、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、急性白血病、移植片拒絶反応は、全て慢性に続くものですから、長期にSAIDといわれる合成副腎皮質ホルモンを使い続ける必要があります。その間にこれらの病気の症状を取るために、無限大にヘルペスが増え続けているのです。

 みなさん、このような病気に副腎皮質ホルモンをやめられない理由はわかりますか?まず1つめが、元の病気が治っていないどころか、やめてしまうと元の病気がひどくなることです。2つめは、免疫を抑えている間に、増えたヘルペスとの戦いが新たに始まるのですが、絶対にこの副作用について医者はふれません。3つめは、SAIDは様々な遺伝子病を作ってしまうことです。なぜならばSAIDといわれるステロイドホルモンはあらゆる組織の遺伝子に入り込み、遺伝子異常を起こし、いわゆる人工的遺伝子病を作ってしまうのです。4つめは、外から人工ステロイドホルモンを入れると、副腎は先ほど述べたように、自分の副腎皮質で副腎皮質ホルモンを作る必要がなくなり、いわゆる副腎皮質機能不全となります。5つめは、クッシング症候群、6つめは胃潰瘍などの副作用を作ってしまうことです。さらにあらゆる組織で起こる副作用についてはこちらのコーナーを読んでください。

系統 副作用の内容 推定される発症機序 左の副作用に対する発症機序は、つまらない説明となっております。ステロイドの発症機序をまとめると、次のようになります。ステロイドは、免疫の遺伝子を変えて免疫を抑制することによって全ての人が持っている殺しきれないヘルペスウイルスや子宮頚がんを起こす人パピローマウイルスを無限大に増殖させるのみならず、さらに、ステロイドの受容体が核内にあり、その核内受容体を介して、でたらめに好き放題に遺伝子の転写を抑えて、遺伝子の働きを変え、様々な人工的ステロイド性遺伝子病を作っているからです。個々の副作用については、必ずいずれ詳しく書くつもりです。以前目の副作用について書き切ったことがあるので、こちらを読んでください。順次、ステロイドが作り出す全ての組織に対する副作用について必ず書くことをお約束します。この一覧表を何回も何回も繰り返し読んでおいてください。
緑内障 白内障
(cataracta subcapsuralis posterior)
眼圧の上昇
水晶体繊維の凝固・壊死
皮膚 創傷・術症の治癒遅延、皮下出血、
皮下組織萎縮、皮膚菲薄化皮膚線条、
ニキビ、多毛
繊維芽細胞の増殖抑制、膠原繊維の合成阻害、肉芽の退縮、軽度のアントロゲン様作用
ミオパチー、筋萎縮 白筋における糖新生の障害、蛋白異化、低K
骨格 骨粗鬆症、脊椎圧迫骨折、
無菌性(虚血性)骨壊死 :特に大腿骨頭壊死
蛋白異化、骨Caの吸収促進、負のCa平衡、骨端部血管内の脂肪塞栓、血行途絶
消化器系 消化性潰瘍:特に胃潰瘍、消化管粘膜出血、腸穿孔 脂肪肝、急性膵炎 塩酸分泌促進、粘液分泌低下、血行障害、抗肉芽プロスタグラシン合成抑制、脂肪沈着、脂肪塞栓、血行障害
中枢神経系 精神障害(鬱状態→自殺企図、躁状態、分裂病様)、 多幸感、異常食欲亢進(→肥満)不眠、 脳圧亢進、偽脳腫瘍症状、 けいれん、てんかん様症状 神経伝達物質への影響、 シナプスの神経伝達潜伏時間の延長、 脳圧の亢進、 脳内の水・電解質代謝異常<
循環系 高血圧、Na・水貯留(→浮腫) 低カリウム血症 軽度の鉱質ステロイド様作用
代謝系 ステロイド糖尿、潜在性糖尿病の顕在化 真性糖尿病の増悪 ケトアシドーシスの誘発 非ケトーシス・高浸透圧性昏睡の誘発 高脂血症(コレステロール、TG増加) 肝における糖新生の促進 抗インスリン作用 食欲増進効果 四肢皮下脂肪の脂肪分解 躯幹・内臓への動員
内分泌系 成長抑制(小児)、月経異常・続発性無月経 間脳・下垂体・副腎系の抑制 (→医原性腎不全、副腎クリーゼ、 ステロイド離脱症候群の発症) 間脳・下垂体抑制作用 (ACTH、GH、TSH、 ゴナドトロピンなどの分泌抑制) 副腎への直接の抑制作用
血管系 血栓促成、血栓性静脈炎 塞栓、梗塞 凝固因子の増加、抗プラスミン作用 血管壁の変化
血液系 白血球(特に好中球)増加 好酸球・リンパ球の減少 好中球の生成、・骨髄からの動員の促進 リンパ球生成抑制
免疫系 免疫反応の抑制 遅延型アレルギー反応の減退 各種感染症の誘発・憎悪 (化膿菌、結核菌、真菌、ウィルス、原虫など) リンパ球・単球の減少、抗体産生の抑制 抗原抗体反応の抑制 白血球・マクロファージの遊走抑制 その他

 コルチゾールがどのようにして作られるかを難しいですが一緒に勉強しましょう。コルチゾールの前駆物質のコルチゾンは、コレステロールからプレグネノロンを経て生合成されます。プレグネノロン(pregnenolone)は、プロゲステロン、コルチコイド、アンドロゲン、およびエストロゲンのステロイドが出来上がる前のホルモンであり、これをプロホルモンといいます。プレグネノロンは体内であらゆるホルモンに変換される前のホルモン、つまりプロホルモンであります。プレグネノロンは、先ほど述べたようにコレステロールから合成されます。この反応を起こす酵素はシトクロムP450sccであり、ミトコンドリアで行われます。脳下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)によって制御されています。

 コルチゾンとアドレナリンは人体がストレスに対して反応する際に放出される主なホルモンであります。既に述べたように、コルチゾンとアドレナリンは血圧を上昇させ、体を闘争または逃避反応(fight or flight response)に用いられるのはご存知でしょう。コルチゾン自体は、不活性型の糖質ホルモンであり、活性体であるホルモンであるコルチゾールの前駆体ホルモンであります。11-β-ステロイド脱水素酵素と呼ばれる酵素の働きによって、11位のケトン基がヒドロキシル化(水素化)されることで活性化します。このため、コルチゾールはヒドロコルチゾンと呼ばれることもあります。ヒドロというのは水素という意味ですね。類似のステロイドであるコルチゾールよりも糖質ホルモンとしては重要性は低いのです。なぜならば糖質コルチコイドがもたらす作用のうち95%はコルチゾールによるものであり、コルチゾンの寄与は4%–5%に過ぎないからです。コルチコステロンはさらに糖質ホルモンとしては強さは低いのです。